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木の芽月舍の運営者によるブログ

並木駒形〜深川のつなぎ

10月というのになかなか涼しくなりません
一体いつまで暑いんでしょうか
夏が長いと一年の後半が短く感じます
暑いのはうんざりですね
おまけに稽古帰りに雨に降られる始末
日頃の行いが悪い証拠

<本日の稽古>
引き続き、発表会でやる曲の練習

・こきりこ節(本調子)
稽古用の三味線の調子がたまたま本調子になっていたので、まずはこきりこ節から
私のは3曲とも調子が違うので、調子をいちいち変えなくてはなりません
(まんべんなく3種類の調子が上手く入ったもんだ・・・)
こきりこ節は、順番さえ間違わなければOK
あまり格好を付けずに普通に間違えずしっかり弾けば良いとのこと

・並木駒形・深川(三下がり)
今日は、並木駒形から深川のつなぎのやり方が決定
私がやる本手は、
二番の唄の「〽︎お酒だよ」に入る前の3と2のハジキを弾かないで終わり(休符)にする
(3と2のハジキは替手)
終わるときは、二番の唄の最後の「〽︎アイア〜イ」が終わったら
間髪入れずにに深川節の冒頭「ジャン」で切り替わります
並木駒形の「〽︎アイア〜イ」が終わった瞬間に深川節に頭を切り替えるのがコツです



この2曲はだいたいセットでやるのですが、順番は深川からやることが多いのです
今回はいつもと逆パターンです

両方とも客が吉原に繰り出すソワソワ・ワクワク感を出さなければなりません
並木駒形の出だしが難しいです
舟が大川を滑り出ていき、だんだんスピードに乗るように、
出だしゆっくりから、だんだん早くなるのです
その、だんだん早くなり方が難しいのです
しかも、

楽しそうに弾くこと

と言われてしまいました
そうなんです、まだ必死感漂って弾いています
余裕がないというか、きっと必死こいて目がつり上がってる感じだったに違いない・・・

そう言えば子供の頃エレクトーンのグループレッスンのとき、
先生にもっと楽しそうに弾きなさい、と言われたことがある
そう言われても、弾いているときなんか別に全く楽しくないからしょうがない
その曲を間違えずに弾けるかどうかだけが問題だった(要はそんな余裕がない)
無理矢理笑顔を作り、体を揺らしながら、弾くのなんて
馬鹿らしくてやってらんないと子供ながらに思ったもんだ

しかし今、大人になって習う三味線の場合はそういうのとは別
邦楽はそもそも、無表情で淡々と動かず演奏する
笑顔でリズムを取りながら、体を揺らして端唄を歌ったら気持ちが悪い
曲の物語に頭が完全に入り込むというか、
物語の中に立って弾くということだと理解している

・奴さん〜花魁三分二朱(二上がり)
特に、唄の一番と二番で感情移入をガラッと変えなくてはならないのがこの「奴さん」と「花魁三分二朱」
気持ちの中で変えていかないと乗れない
一番の唄は、奴さんの気持ち=(旦那のお供で荷物持ちは辛いよ)無骨で滑稽に
二番の唄は、花魁の気持ち=(花魁のやるせない気持ち)艶やかに切なく
その気持ちになれば、自分が思っているより表現できちゃうんだそうです
自分の中で気持ちを切り替えたって、そうそう弾き方に出るほどじゃない、
大したことないと思うかも知れないけど違うんだ、というのが先生の力説
自ずと弾き方に出るのだそうです

「花魁のは、こんちくしょうと思って弾けばいいから」

こんちくしょうですか\( ̄∇ ̄)\
惚れた男に悋気というか、やきもちを焼くつもりでおれば良いわけですな
なるほど・・・
しかし、男にやきもちをやくことなんて滅多にない・・・難しい
とにかく花魁になりきらないとダメですね
だんだん曲の物語性というか、弾き方の表現的な話になってきた
じゃあ、そういう気持ちになって弾くように!
と、最後に弾き終わって

「違ってるじゃない?違ってきましたよ〜自分じゃわかんないでしょ?」

(えーーーー!!マジッスかぁ〜)



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