羽織を名古屋帯に-印付け-

反物状態になった羽織の布を縫って接ぎました。
帯用の反物ではないので、当然接ぎ合わせなければなりません。
胴に巻く部分で、隠れる所を計算して接ぎ合わせます。

↓縫い代は、和裁ではキセをかけて片側に倒すことが多いですが、
この場合は例外的に縫い代を割ってコテを当てておきます。
(わっすごいモアレ)



↓お太鼓裏布とお太鼓表布を中表にして縫い合わせるための印付けです。



へらを使ったことは一度もないので、へら付けの線が頼りなくてつい心配になります。
平たい粉のチャコで線を引くのすら一苦労です。失敗して何十にも線が重なってしまいます。
線が見えにくい場合は、糸で糸印をつけます。
角や、印が交差する場所は、丁寧に十字に印を付けます。
いつも布で何か作る時は、絶対に線が消えないように目立つ色のペンタイプのチャコペンで、
くっきり縫う線を引いてしまいます。そしてあとから消しペンで消します。

和裁は直線が多いので、最低限の印だけで良いのですね。
しかもその最低限の印を見当にして、スムースに縫っていかなければならない。

竹の物差しのエッジが直角に切ってあるのが、最初は違和感があったのだが、
へらを垂直に当てるためにこうなっているのだ、とか、
昔からある、床に置く平べったい四角いアイロン台は、
ワイシャツにアイロンをかけるのは超かけにくいが、
和裁では、逆に椅子に座って掛ける西洋式のアイロン台では、布がだらーんと床に垂れ下がって
引っ張られて、全然用をなさないということも分かった。

道具一つとっても、こうしたものは、そもそも日本のやり方にかなっていたというか、
そもそも日本の生活様式に添ったものだった・・・。
奥が深いです。



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