和綴じ好き



和綴じ本が好き
正確に言うと、和綴じ本を作るのが好き
和紙や千代紙が好きだというのもさることながら
糸と針が出て来るところが気に入っている

和綴じの仕組みはつくづく合理的に出来ていると思う

袋綴じなので指に優しい
紙の端は背に綴じ込まれるので、
紙の四隅などが少々損じても(角がほんの少し折れてしまったとか)紙を無駄にすることがない
糊付けも、超最低限しか出てこない
下綴じのやり方もいい
糸綴じ穴より内側に2カ所穴を空け、糊を穴に少し詰める
そこに紙のこよりを通して、はみ出た部分を二ミリほど残してカット
こよりの紙を少しほぐして上から平らに押さえる
固いもので押しつければ段差も殆どなくなる

和紙と澱粉糊は非常に相性がいい
ほんの少しの糊で大丈夫だ
つまようじと指があれば間に合ってしまう

洋紙の製本はおおごとだ
まず広い台が居る
準備だけでもめんどくさい
バットに糊を用意し刷毛で糊を紙にベッチョリと塗る
用紙は紙の目があるので、瞬間くるりと反り始めて扱いにくいったらない
とにかく手はベタベタになるし、きれいに貼るのは難しい
貼り直しは出来ないし
一晩重しをして、溝に棒をかまして乾かさなきゃいけなかったりする
全てを糊で接着するという手法が、
熟練でないとイマイチ製本がきれいに出来ない原因になってると思う

最低限の手間で強度を生み出すという合理的な考え方
和文化全てに通じる日本人ならではの技術

まわりくどく作るなら誰でも出来る
いかにシンプルに作ることを考えるか
物作りはそれが必要

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中身はポケット俳句集(十字雀)
(一冊210句×3冊、合計630句)



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